看板スタッフ紹介vol.2「まるま」

◆看板スタッフ紹介
本日紹介する看板スタッフは「まるま」さん!
看板スタッフ紹介コーナーでは、ココトモハウスで皆さんの居場所づくりをおこなう看板スタッフたちがどんな思いで活動をしているかをお伝えしていきます。それでは「まるま」さんの紹介をどうぞ♪

Q.看板スタッフになったきっかけを教えてください♪

ココトモハウスができた当初、私は皆さんと同じように利用者としてココトモハウスを利用しておりました。
私自身昔から人見知りが激しく、人と話すことを苦手としていたため、ココトモに出会うまではプライベートにおいて必要以上の会話をせずに人と深く関わることを避けてきたのです。

でも、ある時に「そんな自分とは卒業したい、変わりたい」と思うようになり、その時にたまたまインターネットの記事でお悩み相談サイト「ココトモ」と出合いました。
最初はその当時悩んでいたことがあり、個別相談という形でココトモの代表である「ゾノ」さんにお話を聞いていただきましたが、その際にココトモハウスの存在について教えていただき、仕事以外のプライベートで人と話す機会が欲しかった私にとって、ココトモハウスはとても魅力的な場所のように感じられました。

実際にココトモハウスに足を運んでみて、おもてなししてくださる看板スタッフの方々や集まる利用者さんの方々が、当たり前のように自分の話を聞いてくれて、自分のことを受け入れてくれて……、涙が出るほど嬉しかったと同時に、とても温かい気持ちになりました。
それからは職場と自宅の往復という味気ない日々を過ごしていく中で、ココトモハウスに通うことが私にとっての楽しみとなり、様々な方々との出会いを心待ちにするようになっていきました。
利用者としてココトモハウスと関わっていたある時、看板スタッフを募集しているというお話を聞きました。
今までの私でしたら人前に立つことは苦手でしたし、その話もあまり魅力的に感じなかったと思います。
それでも、その時にそう感じなかったのは、私自身ココトモハウスでたくさんの方々から受け入れてもらえ、感謝してもしきれないくらい自分に自信を与えてくれる方々と出会い、いつか自分もココトモハウスに恩返しをしたいという想いを持ち続けており、私と同じ想いを抱えている方々がココトモハウスに来てくれた際に受け入れてあげたいという気持ちを強く持っていたからです。

ただ、私が看板スタッフとして活動することが本当にココトモハウスにとって需要があることなのかを日々葛藤しておりました。
しかし当時看板スタッフだった方から、「辛い思いをしてきたあなただからこそできることがたくさんあるし、悩んでいる人に寄り添ってお話を聞いてあげることができると思うよ」と背中を押され、看板スタッフになろうと決心しました。

特別何かできるわけでもないし、取柄もないかもしれないですけど、悩んでいる人に寄り添ってお話を聞き、少しでも心が軽くなるお手伝いができるように看板スタッフとして日々奮闘しております。

Q.看板スタッフとして特にどのような時間を提供したいと考えていますか?

楽しみたいときは楽しみ、話を聴いてほしいときは話を聴き、辛いときにはその想いに寄り添ってあげることのできるような、来てくれた人にとって最適な時間を提供してあげたいなと思っております。
また、少しでも利用者さん同士の心を繋ぎ、楽しい思いや辛い思いを共有できる機会を増やすお手伝いをしていけたら理想的です。

ココトモハウスに来る理由は人それぞれです。
「辛いことがあって抱えきれない」、「誰かと話したい」、「寂しい」、「なんとなく興味があって」……、それらは全て大切な想いであり、素敵な理由です。
全てが満たされるかはわかりませんが、少しでもココトモハウスで過ごした時間をいい時間だったなと思ってもらえるように頑張ります。

Q.看板スタッフとして大切にしていることを教えてください♪

来てくださった方の話を「聴く」ということです。
当たり前のように感じるかもしれませんが、看板スタッフとしておもてなしをするうえでとても大切なことだと私自身思っております。

今までの私でしたらお話を聞いている最中で口を挟んでしまうときもあり、お話をして下さる方が本当に思っていること、心の整理をしながらお話をしていることに気付かないことが何度もありました。
今まで、私自身が「聴く」ということがほとんどできていなかったのだと痛感しました。
それが不快感につながることも多く、今まで人間関係でうまくいかなかったこともそのことが原因なのかなと今更ながらに気付かされました。

会話の中で発した言葉を表面的に受け取るのではなく、その背景にある感情や抱えている想い、それらも受け入れることで心の深い部分でつながることができるのかなと思いますし、お互いにとって素敵な時間を過ごすことができるのかなと思っております。

Q.看板スタッフをしていて嬉しかったエピソードを教えてください!

私の過去の話をしたときに、それを聞いてくださった利用者さんがご自身の過去の話をしてくださり、帰り際に「まるまさんとお話しできてよかった」と言ってくださったことです。

私の話になって恐縮ですが、私は学生時代に異性からのいじめや不登校、また、社会人になってから引きこもりを経験しました。
そのお話をさせていただく機会があったのですが、その時に聞いてくださった方も私と同じ経験をされていて、過去のことについて私に打ち明けてくださり、「まるまさんが話してくれたから話すことができた。」と言ってくださいました。

過去の話、ましてや辛いことでしたら尚更話すには勇気がいりますし、不安であり怖さもあるから話すことはためらってしまうと思います。
その中でも勇気を出して打ち明けてくださり、その話をしたことによって、過去と向き合い、今を前向きに生きることへのきっかけとなったと言ってくださり私自身とても嬉しかったです。

また、ある利用者さんからお手紙をいただいたことです。
手紙の内容は割愛させていただきますが、今まで重ねた会話のやりとりや、それに対しての感謝の気持ちを言葉にして表現してくださいました。

私としては、お話が聞きたいから聞いていたことであっても、ここまで丁寧に感謝の気持ちを手紙という形で伝えてくださったことに感激しましたし、私と話したことを素敵な思い出と思ってくださっている方もいるということに大変嬉しく思いました。

他にもまだまだ嬉しいことをたくさんしていただき、感謝してもしきれません。
日々たくさんの幸せをいただき、本当にありがとうございます。

Q.最後に、利用者さんにメッセージをお願いします。

ここまで読んでくださってありがとうございます。

ココトモハウスでは老若男女問わずたくさんの出会いがあります。
その日によって来てくださる人も変わりますし、トークテーマも来てくださった人によって変わります。一つ一つが一期一会で、そのどれもがかけがえのない時間です。
もしお時間がありましたら、ココトモハウスまで足を運んでみませんか?
ここにはあなたとの出会いを楽しみにしている人がたくさんいます。あなたを受け入れ、あなたのお話が聞けることを楽しみにしている人がたくさんいます。辛いとき、悲しいときに親身になってお話を聴いてくれる方がたくさんいます。

「自分の話なんて…」と思ってしまうこともあるかと思います。
それもあなたの大切な気持ちですし、どんな話もあなたにとっての大切なお話です。
もしよかったら、そのあなたの大切なお話を聴かせていただけませんか?

ココトモハウスに来てくださったことにより、あなたの一日が少しでもいい一日になるように、そしてあなたと再びお話する機会がありますように、そんなことを願いながら看板スタッフとしてサービスを提供していけたらなと思っております。

あなたとココトモハウスでお会いできるのを楽しみにしています。

まるまのプロフィール
1988年生まれ。
過去、不登校や引きこもりを経験。自身の孤独であった経験を活かし、現在は看板スタッフ以外にもイベント「ココトモハウス交流会」の司会を務め、様々な方の居場所作りに取り組んでいる。▽まるまのプロフィール詳細はこちら
https://kokotomohouse.com/author/suke210/

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