どうも!スタッフの、ザネです。
12月20日に行われた【 ココトモハウス式オープンダイアローグ 】に参加したレポートをご紹介!
さて、突然ですが透明人間の扱いをされたことは、ありますか?
辛かったことを思い浮かべたかもしれません。
私はこの日、人を、透明人間のように扱いました。
けれども、お相手は辛くなかったはずです。
その時間はその人のことを真剣に考えていましたから。
みんなで祈るようにその人のことを話していましたから。
ちょっと前置き
そこに居るのに、居ないような扱いをされたこと、ありませんか?
自己の経験で、被害妄想的な要素と思い込みの範疇だったケースも含むんでいると思いますが、私はあります。
なんとなく入れない話題。なんとなく入りづらい空気。
相槌すら邪魔しているような息苦しさで、吐く息の音や心臓の揺れ、気配を全部消して、しゃべっている人の方を向くだけ声に反応するだけの人形でいる時間。
街頭のペッパーくんを見てどうしようもなく切なくなるのは、透明人間扱いされていてもハート強めにガンガン主張しているからでしょう。
ちょっと憧れる。
ココトモハウス式オープンダイアローグ?
私は先日、そんな切ない透明人間扱いを、進んでやったわけですが。
オープンダイアローグ、というものを体験した中でそれをすることになりました。
オープンダイアローグとは…「開かれた対話」と訳される。統合失調症、うつ病、引きこもりなどの治療に大きな成果をあげており、発達障害の治療法としても期待されている。患者を批判しないで、とにかく対話する、などのルールがある。(Wikipediaより)
このイベントは、就労移行支援などを事業に持つLITALICOの方もスタッフとして参加してくれたイベントでした!
参加者は、聴き手・ファシリテーター役でLITALICOさんのスタッフの方3名、聴き手役でココトモハウススタッフ2名、話し役の参加者の方4名、計9名。
5名と4名の2グループに分かれ、私は4名グループの方になった。
オープンダイアローグはどんな風に進められたの?
話し役参加者2名のうち、まずは1名が話し役になる。その間、もう1人の参加者は、聴き役になる。
話し役の方が『相談したいこと・みんなに聞いてほしいこと』を話す。
ファシリテーター役の方が、丁寧に質問をしながら、たまに心地よいテンポで聴き役に何か質問してみたいことないですか~と投げかけてくれる。
そんな時間を20分くらい過ごしたかなぁ。
ここから、透明人間扱いタイムに入る。
話題の中心人物話し手の周囲を壁が囲ったようなイメージをした後、これまで話を聞いていた3人で、どう思ったか、何を感じたか、などを話し合う時間、10分~15分くらい設けられた。
透明人間タイムは以上で終了で、そのあと再度話し手が15分くらい話し、最後にみんなで感想をシェアする。
それが全体の流れ。
今回は話し手がもう1名いるので、交代し、同じ流れをたどった。
どんな気持ちになった?
オープンダイアローグは、『透明人間タイム』=『リフレクティング』がポイントらしい。
もちろん、相手を否定しない、Iメッセージを使う、などの安心して対話できるルールが明確化されているのも話しやすいポイントだと思うけど、透明人間タイムは欠かせない要素だと実感しました。
なぜなら、透明人間タイムで確実に透明人間側は癒しの時間を過ごすと感じたから。
透明人間タイムでは、((話し手が聞いているぞ…))って意識はほのかにあるものの、その人に向かって話すわけではないから、ちょっと明後日の方向の斜めの話になる。
こちらの感覚はまるで、話し手に贈るプレゼントをあれやこれや選んでいる過程を全部見られている感じ。
話し手は、きっと、((本当はいるんだけど))自分のいないところで自分のことを想いながら話しているのを見て聞いて、『ひとりじゃないんだ』って感覚があったのではなかろうか、と思う。
本来なら自分のいないところで自分の話をされるのは、知らないまま通り過ぎるはずなんだけど『こ、こんなにみんな頭突き合わせて私のことを考えてくれているのね…!』を生で見ることができるのは、かなりのお宝タイムだったはず。
だから、初めて会った人もそうじゃない人も、このオープン・ダイアローグでグループになった人は、なんとなくもう仲間…みたいな感覚があった。
実際に最後に参加者全員で感想シェアしたとき、
『こころがポカポカになった~』
『自分が悩んでいることって他の人も悩んでいるんだと分かった』
『自分の悩みを真剣に考えてくれてうれしかった』
って感想が出ていて、全部分かる!!!!と体全体でうなづいて相槌を打った。
おわりに
ぜひまた、ココトモハウスでオープンダイアローグイベント、やりたいなぁ、と!
いつもやってる雑談タイムにくっつけて毎回の運営日にこのオープンダイアローグタイムあってもイイかも、と思ったり。
次は私も話し手やってみたい!とか思うんだけど…
透明人間タイムに「ふふふふふ」と肩を揺らして嬉しさが漏れ出てニヤニヤし兼ねないので、多分向いてないな。石ころ帽子欲しい。
ペッパー君みたいに開き直れる強さが欲しいザネでした☆