hspを持っていると、向いている仕事を探しに苦労しますよね。今日はその中でも営業職について、産業カウンセラーの私が解説します。
繊細さが特徴なだけに、心理的にストレスがかかりやすい営業職で働いて、苦労されている方も多いと思います。
本記事では、hspの人は営業職に適性があるのか、また営業職になった場合のストレスへの対応方法まで、hspで営業職の方、またこれから営業職を目指す方に役立つ情報をお届けします。
hspだけど営業が向いてなくて辞めたいと思ってる人へ
営業になったけど、なかなか成績があがらない。案件は取れないし、上司には詰められるし、周りは「足を引っ張るな」って目で見るだけで助けてくれないし。
この記事をみているhspさんは、そんな辛い状況に追い込まれてないでしょうか。
hspは営業職に向いてないのか
営業職には、契約を勝ち取る高度なコミュニケーション力や、常に数字に追われるプレッシャーと戦うタフな精神力が求められます。
そのため、向いてるかどうかの結論をいうと、営業職は工夫をしたり、本当に会社が好きでやりがいを感じなければ、hspには不向きな職種であると言えます。
hspの強みを活かし、営業職をストレスなくこなす方法3つ
では、もし今営業職にあるhspは、そんなストレスフルな環境に耐えながら、仕事を続けていかなければならないのでしょうか。
もちろん、転職という手もあります。しかしそれは誰にとっても最終手段です。
実は、hspであっても工夫次第で特性を活かして営業職として活躍することは可能です。
繊細さは武器になる
hspの繊細さは、うまく使いこなせば武器になります。
人は商品やサービスに不満をもっているとき、8割は相手に告げずに離れたり、購入をしません。例えばお店の食事がまずかったからといって、店主にまずいと告げる人はほとんどいません。
しかし、hspの方は、この見えない不満を察知する能力がめちゃくちゃ高いです。
微妙な表情の変化、空気感、五感のすべてを使って相手の気持ちを想像する力は、実は営業にとってとてもつもない武器として活用することができます。
普通の人なら気が付かない、わずかな不満に気が付くことができます。
細かいことも見逃さない
hspは何事にも丁寧さを持っている方が多いです。これは契約などをするとき、説明を丁寧に行うことにとても適しています。
契約をよくとれる営業マンは、契約を取りたいばかりに、お客様にしっかり説明をせず、トラブルになることがよくあります。
しかし、hspの特性は真逆。細かい項目まで丁寧に説明することができます。短期的に契約をとることではなく、お客様に納得していただき商品やサービスのファンになってもらう力はhspの方の武器だと言えます。
自然な接客
hspはどうしても相手のことを深く想像してしまうため、押しが弱くなりがちです。つまり、それはこちらから押し売りせず、自然に商品やサービスを勧めることができます。
これも、普通の営業マンでは決して真似することができないhspの特徴です。コミュニケーションや話術で契約をとったとして、後から冷静になったお客さんは、やっぱり辞めようと考えたら・・?営業マンとしては失格です。
hspでも向いている営業職
hspでも、その特徴を活かし、営業職として活躍できる可能性もあることがわかったでしょうか。ただし、特徴を活かすには、営業するサービスとマッチすることも大事です。
そこで、hspの方に向いている営業職をまとめておきます。
金融・投資系
金融系の営業は、細かい契約条項の説明が必要不可欠です。直接お金に関わることだけに、細かく丁寧な説明が欠かせません。
ただ、hspの場合は、何件も契約をとるような細かい商品ではなく、金額の大きな金融商品の方が向いているといえるでしょう。
不動産系
一度に大きな金額が動き、かつ顧客に深く向き合う必要がある不動産系も、hspには向いている営業職です。
ただし、ノルマが厳しい会社はできるだけ避けた方が良いでしょう。
ルート営業
ルート営業は、新規開拓ではなく、あらかじめある営業先を回る営業のことです。お客様と関係性を保っていくことが大きな役目となるため、hspの方には向いている種類の営業です。
新規開拓はやはり苦手、でも営業の仕事がしたいという方は、ルート営業を選ぶと良いでしょう。
無理はしないこと
hspと営業職について書いてきましたが、最終的には自分の気持ちが大事だと思います。いろいろ言われてもやっぱり営業無理!という場合は転職も考えましょう。
どんな仕事であっても、自分を追い詰めてまでやらなくてはいけないことではないはずです。
あなたがストレスなく過ごせることを願っていますね!