こんにちは、産業カウンセラーのジョジョです。今日はうつ病で居場所がないと感じている方のために、自分の気持ちと向き合っていく方法を、これまで居場所作りをしてきた経験や、様々な方の体験談も含め、僕からの視点で記事にしたいと思います。今うつ病で苦しんでいて、自分の居場所をみつけられない。そんな方はこの記事をぜひ読んでみて下さい。
(医学的な視点ではなく、あくまでもこれまで得てきた知見や経験を元に本記事を執筆していることをご了承くださいませ。)
うつ病で居場所を失った人へ。社会の中であなたの居場所を見つける方法
うつ病になってしまった時、多くの方は自己肯定感を持てず、自分を否定してしまっているのではないでしょうか。自分は何をやっても駄目だ、自分みたいな人間は世界にいない方が良い。きっとそんな気持ちを感じているはずです。では、そんな気持ちとどう向き合っていけばいいのでしょう。
うつ病になってしまった自分は悪?
さて、今うつ病になってしまった自分は悪いのか、そんな風に考えてしまっているかもしれません。でも安心してください。うつ病は、今や15人に1人がかかる時代、日本で100万人の人がうつ病にかかっていると言われています。
僕が運営しているココトモハウスにも、沢山のうつ病の方が来ます。そんなみんなに共通していることは、みんな頑張って、頑張ってうつ病になったんだな、ということ。あなたが弱いのではない。悪いのではない。誰もが風邪をひくように、あなたの心も風邪をひいてしまっているだけなのです。
回復するために必要なことは?
さて、今そんなあなたが心の風邪を治すために必要なことはなんでしょうか。これまで4年間、居場所作りをし、沢山の方を見てきて思ったこと。それはうつ病の回復のために必要だと思われることは、自分を取り戻すことです。
つまるところ、うつ病になっている状態というのは、自分を失っている状態だと僕は感じました。過剰な労働時間、パワハラ、人間関係など、うつ病の原因は人によって様々ですが、外からの圧力によって、自分が信じているものを信じられなくなったり、自分自身と向き合えなくなるなど、自分の芯となるものが崩れることで、うつ病という病気になったのではないかと感じています。
僕が実際に聞いたうつ病になってしまった原因をあげてみると、
長時間労働によって、自分が結局何をしているのかわからなくなった。
自分のために始めた会社なのに、自分の居場所をなくしてしまった
周りの人に、自分が信じていた価値観を崩された。
上記のように、外的な要因によって、肉体的、精神的な疲れというより、自分を見失ってしまったことがうつの原因となった人がほとんどでした。では、実際に自分を取り戻すためにとるべき行動とはどういったことになるのでしょうか。方法は様々なものがあると思いますが、まず一番は休むこと。とにもかくにも、心が風邪をひいているのだから、休むことが大事です。
今日こそ頑張ろうと思ってカフェに行く、でもいざパソコンに向かったり、本を読もうとすると、何もできなくなってしまう。
うつ病にかかっているあなたは、今頑張ろうと思ってもきっと頑張れない状態なのです。
当たり前ですが、風邪をひいている時に、走りだそうとしても、走れるわけありません。まずはしっかりと休んで走れるだけの体力を養いましょう。休んでいる自分を責めてしまうかもしれませんが、
今走りだしても、きっとまた転んでしまいます。
自分を取り戻していくためにおすすめの方法
さて、そんなあなたが自分を取り戻していくために必要なことは、一体なんなのでしょうか。これはとても難しいことですが、色んな話を聞いて感じたことがあったので、うつ病を回復するために必要なポイントを二つ書いておきます。
➀外的な要因を取り除くこと
まず何か環境的な要因があったらそれを徹底的に排除します。例えば、上司からのパワハラだったら、上司を変えてもらう。長時間労働なら、残業はなくす。人間関係ならそこから遠ざかるなど。外的な要因でそうなった場合、そこから離れることは絶対的に必要だと感じました。
➁自分と向き合ってみること
つぎに大切だと伝えたいことは、自分と向き合うこと。うつ病から回復した人の多くは、回復の過程でアイデンティティを再構築していると僕は感じています。今まで自分は本当にやりたいことをやってきたのか、自分という存在を生きてきたのか。うつ病になった人は、様々な角度から自己をみつめ、自分を発見することで、自分を取り戻しているのです。
➂しっかり休むこと
うつ病からの回復には、まずしっかりと休むことが一番大切です。うつ病になっている間は、自分は周りから遅れてしまうといった感覚や、自分がなにも出来ないことへの自己嫌悪を感じてしまうこともあるかもしれません。しかし、あなたはこれまでしっかりと頑張ったのですから、まずはゆっくりと身体を休めることが一番なのです。
元気な時は人と関わる
元気な時には、人と関わることも大事です。独りでいると、どうしても暗い考えばかりが浮かんだり、落ち込んでしまうものです。そんな時に人と話してみると、違う考え方をもらったり、また自分がどうするべきかということが見えてきたリということもあります。もちろん、無理は禁物ですが、今日は外に出られそうだな、そんな日は人と関わることを考えてみてもいいでしょう。
終わりに
さて、今日はうつ病で居場所がないと感じた時、その気持ちとの向き合い方をお伝えしました。うつ病になっている時は、極度に自己肯定感が下がってしまっていたり、社会に自分の居場所がないと感じていることだと思います。でも、あなたを見てくれている人は必ずいます。もしそんな人が周りにいなかったら、いつでもココトモハウスに遊びに来てくださいね。