「社会のルール」から外れる自分を許してあげるには?

常連さん、久しぶりの方、初めましての方、いろいろな方がいらっしゃって、たくさんの出会いがうまれた1日でした。

今日は「就職活動がなかなかうまくいかず悩んでいる」と相談してくれた方が。
それをきっかけとして、来た人それぞれが、自らの悩みやつらかった過去について打ち明け合う時間となりました。
わたしもお話しさせていただいて、スタッフながら心がちょっと軽くなった気持ちです。
聴いてくださって、話してくださって、ほんとうにありがとうございました(´▽`)

なかでも印象的だったのは、「社会のレールから外れる自分を許してあげたい」という話。
学校を卒業して、就職して、結婚して、子どもを生んで、定年退職して……。これだけ働き方・生き方が多様化しているというのに、未だに巷には「一般的な人生」というものが存在します。

生まれた時からほとんどの人がそのレールの上を歩いていて、しかし何かしらの事情や考えがあり、そこから外れていく人もたくさんいます。
たとえばそれが、自ら望んでしていることなのであれば、確固たる信念を持って、強く進んでゆけるのかもしれません。

しかし一方で、望まずにレールを外れた方、レールを外れる生き方しかなかった方もいらっしゃいます。
わたし自身も、その経験があります。

そもそも人生には「レール」なんてものはないのですが、それでも外れるのは勇気がいることです。
一度ドロップアウトしてしまったら、不安でしかたなくて、早く元いた場所に戻りたい、ちゃんとした人生を歩みたいと考える方もいるでしょう。

実際わたしも大学を休学し始めた頃は、「はやく戻らなければ」「こんなところで怠けていてはいけない」などと、自分を責めて、急かしてばかりいました。
でも結局は、その立ち止まる期間があったからこそ、わたしはいまハウスで管理人ができていて、様々な人と出会えていて、自分の人生について深く見直すことができているのだと思います。

わたしは今日、この悩みを打ち明けてくれた方に感謝したいです。
悩みや苦しんできた過去をその方が話してくださったから、わたしもこうして自分の考えと向き合えています。
話してくださったから、今日ハウスにいた方々が、それぞれの悩みや不安を吐き出すことができました。

打ち明けるというのは、とても勇気がいることです。受け入れてもらえないことを考えると、不安にもなってしまうと思います。
それでもハウスに来て、打ち明けようと思ってくれたこと。ここにいる人達を信じようとしてくれたこと。
その勇気を思うと、ほんとうに感謝の気持ちでいっぱいです。

その方が今日どれだけ楽になれたかは分かりませんが、少なくともわたしは、話を聴くことで救われ、新たな考えを発見することができました。

ココトモハウスに来た方の多くは、悩みを持ってらっしゃいます。
そしてそれを吐き出してくれた時、ほとんどの方が「自分の話ばかりして申し訳ない」「暗い雰囲気にしてしまって申し訳ない」とおっしゃいます。

でも、あなたが吐き出してくれることが、誰かにとっての救いになっていると思うのです。

悩んでいるのは自分だけじゃないんだ。
自分もここで吐き出してもいいのかもしれない。
そんなことを、感じてもらうきっかけのひとつになれていると思うのです。

もちろん、話したくないこともあるでしょう。話すことでかえってつらくなってしまう場面もあると思います。
そういう時には、無理に話さなくて大丈夫です。

でも、もし吐き出してみたいと思った時。
誰かに話を聴いてほしいと思った時。

もしもあなたの心のすみっこにココトモハウスのことが浮かんでくれたら、そんなに嬉しいことはありません。
もしもその時が来たら、その気持ちに、全力で向き合わせていただきます。
あなたの心に最大限寄り添わせていただきたいと思っています。

だからどうか、心の隅にでも、とめておいてあげてください。

つらい時にも、悲しい時にも、嬉しい時にも、あなたのそばにいられる、そんな居場所であれたら嬉しいです。

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