hspは、その繊細さがなかなか周りに受け入れられず、生きづらいと感じている方が多いです。しかし、逆にデメリットとして見られがちな繊細さはたぐいまれないものであり、ギフテッドなのでは?という見方もあります。
ギフテッドとは、英語のgift(贈り物)からとった言葉で、特別な才能を持つ人、を意味します。発達障害の方など、とても苦手な面がある代わりに、得意なこともずば抜けているという特徴があることから、使われるようになった言葉です。
アインシュタインやピカソなど、各分野で世界レベルの天才達の中には、ギフテッドである方が多数いると言われています。
本記事では、hspとは本当にギフテッドなのか、またその才能を活かして、より生きやすく毎日を過ごす方法を、産業カウンセラーである私が紹介していきます。
hspは天才?ギフテッド?弱点を活かして生きやすくなる方法とは?
人口のわずか6%と言われるhspは、本当にギフテッドなのでしょうか。特に外交的なhspと言われる、hss型hspは、このギフテッドに当たるのではないかと言われています。
hss型hspの特徴
- 繊細さと活発さを持ち合わせている
- 孤立しやすい(大衆的ではない)
- 好きなことに高い集中力を持っている
hss型hspは上記のような特徴を持っており、普通の人に比べ偏りがあります。対してギフテッドの定義としてあげられる才能というのは以下のようなものです。
- 言語的知能:話しことばや書きことばへの感受性、言語の学習・運用能力
- 論理的数学知:問題を論理的に分析する、数学的な操作を実行する、問題を科学的に究明する
- 音楽的知能:リズムや音程、和音、音色の識別、音楽演奏や作曲、鑑賞のスキル
- 身体運動的知能:体全体や身体部位を問題解決や創造のために使う能力
- 空間的知能:空間のパターンを認識して操作する能力
- 対人的知能:他人の意図や動機・欲求を理解して、他人とうまくやっていく能力
- 内省的知能:自分自身を理解して、自分の生活を統制するために自己の作業モデル効果的に用いる能力
- 博物的知能:自然や人工物の種類を識別する能力
ギフテッドとは?特徴と判定法、能力を発掘して育む6つの教育法を紹介 より引用
結論:hspはギフテッドではない
両者を比較した結果ですが、hspは明確なギフテッドとはいえない、と結論づけられると思います。hspの人は、確かにとても繊細な感覚をもっており、普通の人が1と認識をするものを10段階で細かく感じることができたり、好きなことに高い集中力を持ちます。
しかし、hspはあくまで気質であり、ギフテッドと呼べるほど、突出した能力や知能を持っているという例は聞いたことがありません。また、受け止める力は高くても、それを外に表現していくことは苦手という方は多いです。
hspの中にも、突出した功績を残しているという人もいると思いますが、しかしhspというだけでギフテッドであるというのは、やはり暴論と言わざる終えません。
hspの才能を活かすにはどうすればいい?
それでは、やはりhspはこの生きづらい世の中で、マイノリティとして生きていかなくてはいけないのかというと、そんなことはありません。
hspがもつ繊細さ、目に見えない空気を読んだり、人の感覚を感じ取ったりといった才能は、様々な分野で活かすことが可能です。
例えば優れた五感は、デザインや芸術分野では大きな武器になります。また感情を読む力はカウンセリングだったり、接客など、人と深く関わっていく仕事には何よりも必要なことなのです。
もしも今、あなたがhspで生きづらいと感じているのなら、ぜひその才能を活かせる仕事を探してみてください。
まとめ
hspはギフテッドではありませんが、環境次第でいくらでも自分を活かすことができます。大事なことは、自分が悪いんだと考えてしまうことではなく、自分にあった環境を作っていくことだと考えてください。
それでは、今日はこの辺で失礼しますね!!