hspは、その繊細すぎる気質ゆえに、脳疲労が起こりやすいと言われています。もともと感覚過敏であり、普通に生活するだけでも、疲れやすいと言われるhsp。今日はそんなhspの脳疲労の原因と対処法を解説します。
hspは脳の構造的に疲れやすい
朝は元気なんだけど、会社に帰るとぐったりという繊細さんも少なくないはず・・
hspの人は、脳が疲れやすいと言われています。脳が疲れるとは、筋肉と同じように脳がうまく働くなる状態をさします。例えば、筋肉が疲れると力を発揮できなくなったり、身体をスムーズに動かすことが難しくなりますよね。
脳疲労もこれと同じで、脳が炎症を起こしたように、頭が上手く働くなっている状態を脳疲労と言います。
脳が疲れる仕組み
hspは、脳科学的に特に扁桃体という部位が人より発達しているといわれています。偏桃体は、人間の情動に強く関係した部位です。偏桃体が発達しているということは、感情が動きやすく、周囲の環境からのインプットに反応しやすいといえます。
そして、疲労は動くことで起こります。脳もこれと同じで、感情が動けばそれだけ疲労は溜まっていくことになるのですね。特に現代社会では、SNSやインターネットを通じて、大量の情報がインプットされていきます。hspにとっては、非常に生きづらい環境が整っているといえるでしょう。
また、最近の医学的研究でも、hspの人は脳疲労が起こりやすいということがわかっています。
医療機器の精密度が上がったことにより、慢性的な疲労感の正体は、肉体の実質的な疲労だけでなく、「脳の慢性炎症」が大きく関係していることが解明された。
https://ddnavi.com/review/773831/a/
『敏感すぎる人のいつものしんどい疲れがすーっとラクになる本』(長沼睦雄/永岡書店)
疲れている時のサイン
では、自分の脳が疲労しているかはどのように見つければいいのでしょうか。診断や検査をしなくても脳の疲労状態を判断する方法があります。
それは「飽きっぽいかどうか」です。脳が疲れている時に、特に起こりやすいのが集中力の低下。何をやっても集中できない、ゲームなど、普段はできることも疲れてやりたくない、そんな状態の時は間違いなく脳は疲労しています。
脳が疲れてしまった時の対処法
脳が疲れてしまった時は、休ませたり、リフレッシュさせてあげることが一番です。なんとなく頭が重い、疲れている、そんな状態で動き続けると、うつ病になってしまったりと精神疾患へのリスクも高まります。
なんとなく疲れてるな、そう感じた時は、脳を休ませ、疲労から回復させることを考えましょう。ここでは、脳疲労が起こった時の対処法を解説します。
睡眠をとる
脳の回復に最も効果的なことは、睡眠です。ただし、ここで大事なことは、睡眠をとればいいからといっても、寝すぎることは逆効果になってしまう可能性があるということです。
一番のおすすめは昼寝です。仕事の合間の休憩時間、15分でもいいので昼寝の時間をとることで、脳のリフレッシュに繋がります。
運動する
適度な運動は脳と体のリフレッシュに役立ちます。休ませようとじっとしているより、適度なストレスがあった方が疲労の回復には役立つのです。
お勧めは、有酸素運動です。水泳やジョギングなど、全身を動かすものがお勧めです。普段から運動の習慣がないという方は、ウォーキングでも結構です。運動は、疲れた時ももちろんですが、毎日の日課として取り入れるのも非常に効果的です。
音楽を聴く
音楽を聴くことは、脳の疲労にとてもいい影響を与えます。感覚が過敏なhspの人は、インプットに脳が大きく反応します。特にお勧めなのは、激しいものではなく、リラックスできる音楽です。
ジャズやヒーリングミュージックなど、ゆったりとしたものでかつ歌詞が入っていないものがいいでしょう。
入浴する
入浴は、心身のリラックスにとてもお勧めの方法です。入浴し体が暖められることで末梢神経が拡張され、全身の血流が良くなります。体から老廃物が排出され、代謝が促されます。
身体がリラックスすることで、必然的に脳もリラックスされます。お勧めは少しぬるめのお湯でゆっくり湯船につかることです。シャワーではなく、しっかりと湯船につかりましょう。
瞑想
最近、マインドフルネスという言葉が話題になりましたが、瞑想は脳にとてもいい影響を与えます。アメリカの大学では瞑想について多くの研究が行われており、多くの大学でストレスが減少したという結果が報告されています。
瞑想というと難しく聞こえるかもしれませんが、なんちゃって瞑想でも構いません。ネットでも多くのやり方が挙げられていますので、ぜひお試しください。
本を読む
文字が好きという人には、ゆっくりと静かに本を読むことも、疲労への対処方法としてお勧めです。本を読むことで自分の頭の中が整理されていき、心が落ち着いてきます。
また、もし読むのなら、hspについての本を読んでみるのもいいでしょう。自分への理解が深まりますし、様々な人の経験は、自分と向き合うのにとても役立ちます。
終わりに
本日は、hspの方向けに脳疲労の原因と対処法を紹介しました。疲れはほうっておくとどんどんたまっていきます。意識的にリフレッシュを行い、健やかな毎日を過ごしましょう。