ある日突然、人間関係をリセットされた。そんな辛い経験は誰にでもあるのではないでしょうか?
電話から連絡先を消去、LINEグループから退出、SNSアカウントを削除するなど、人間関係をリセットせずにいられない。そんな人間関係を切る行為を、「人間関係リセット症候群」といいます。
- ◆目次
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1.突然人間関係を切ってしまう、人間関係リセット症候群とは
2.人間関係をリセットされてしまう原因は?
3.人間関係をリセットされた時の対処法
4.人間関係リセット症候群の解決策
5.終わりに
突然人間関係を切ってしまう、人間関係リセット症候群
忘れたころに誘われる、学校の部活の集まり。だらだらと続いているLINEグループ。なんとなく、そんな人間関係がたまらなくめんどくさくなる瞬間ってありますよね。「もう、人間関係を断捨離だ。バッサリと切ってしまえ!」そんな気持ちになることがあると思います。またはリセットされて悲しい思いをしたという方もいると思います。
今日はそんな人間関係リセット症候群になる原因や解決方法、またリセットされた時の対処方法を紹介します。
人間関係リセット症候群について
人間関係リセット症候群とは、病名ではなく、心理状態を表した造語です。文字通り人間関係をばっさりと切ってしまう行為、およびその行為を繰り返し、辞められないことを指します。
人間関係リセット症候群は、特にネットが発達し、つながりが過剰になりがちな今、現代病ともいえるでしょう。
人間関係をリセットされてしまう原因は?
では、人は一体何が原因で人間関係をリセットするのでしょうか。リセットされて悲しい思いをした。またどうしてもリセット癖があるという方のために、人間関係のリセットを引き起こす原因を解説します。
発達障害
発達障害でコミュニケーションが苦手という場合、人間関係をリセットしたいという気持ちは大きくなります。人との関りが苦手なため、良好な人間関係を築くことができず、人と関わりたい気持ちはあっても、人間関係に疲れてばっさり・・。というパターンです。
もし自分でも病気ということがわかっている場合は、リセットしてしまう前に、一度距離を置くなどの対処を考えてみるとよいでしょう。
HSP
HSPとは、High Sensitive Personの略語です。病気ではないですが、他人のことが気になりすぎたり、傷つきやすいなど、繊細な気質を持つ人のことをさし、日本人の4人に1人はHSPを持っているといわれています。
HSPの人は、他人の言葉一つで様々なことに考えを巡らせるため、人間関係で非常に疲れやすいです。そのため、人間関係リセット症候群に陥りやすいです。
自己肯定感が低い
自己肯定感が低い人は、人間関係をつくることができても、相手との信頼関係が長続きしない傾向があります。自分の言葉で相手を不快にしていないかなど、どうしてもネガティブな感情に支配され、最後には面倒になって人間関係を切ってしまう。または人間関係を変えることで、新しい自分に生まれ変わりたい。という気持ちを持つこともあります。
心当たりがある方は、物事を客観的にみることを意識するといいかもしれません。
うつ病
うつ病を患っていると、そもそも人と関わりたいという気持ちが起きづらくなります。気力がない精神状態が基本となるので、人間関係は煩わしく感じられるのです。
また、弱っている自分を見せたくないという心理も働き、人間関係を断ち切りたくなってしまうのですね。もしうつ病の方にリセットされてしまっても、相手の一時的な状態だという理解を示してあげましょう。
過去にいじめなどの経験がある
過去にいじめなどの嫌な思い出を抱えている人は、人間関係をリセットしやすいです。就職を機会に、学生時代の人間関係をリセットするなど、辛い過去から離れたいという思いがある人は、人間関係リセット症候群に陥りやすいといえるでしょう。
しかしその場合は、健全なリセットといえるかもしれません。
ストレスがたまっているとき
とにかく仕事が忙しくて休む暇もない。失恋したばかりで悲しい。そんなストレスが強い状態の時には、普段は嬉しい誘いもとたんに面倒になります。
ストレスが溜まっている時は、気持ちに余裕がなく、他人を思いやったり、人に合わせるパワーが不足しがちです。そのため、ストレス状態では人間関係をリセットして、すっきりしたいという気持ちになりがちです。
人生のステージが変わった
人はあまりに自分と生き方が異なっていたり、性格が違っていると、居心地がいいと感じずらいです。例えば、写真が趣味だという人が、スポーツが趣味の人達といると、少し居心地が悪くなるということは容易に想像できるでしょう。
人間関係もそれと同じで、関係性が時間とともに変わってしまうと、その人間関係に合わせるのがとても面倒になります。もし人間関係をリセットしたいと感じているのなら、それはあなたの人生のステージが変わった証拠かもしれません。
SNSをやっている
SNSをやっていると、24時間ネットを通じて人との関りがあるため、繊細な人は心が休まらない可能性があります。「あの人の投稿きたらいいね!押さなきゃ」とか「私の投稿全然みられない」など、SNSがもとになってストレスをためると、
人間関係をばっさりきりたい、という欲求が高まります。
少し疲れているな、という時は、SNSをお休みするのもいいかもしれません。
職場での人間関係
職場での人間関係が悪いと、退職し人間関をリセットしたいという欲求を持ちやすくなります。悪い人間関係から逃れたいと思うのは当然の心理ですよね。
職場は閉鎖された環境のため、リセットを考えた場合は、退職や転職を余儀なくされることも多いです。
人間関係をリセットされた時の対処法
リセットされている場合は、ブロックなどをされており連絡がとれない。または既読スルーをされるなど、どうすればいいのかわからない方も多いと思います。
ここでは、人間関係をリセットされた時の対処法をお伝えします。
自分を否定しない
リセットされることはとても悲しいことですが、まずは自分はダメなんだと自己否定をしないことが大切です。相手はあなたを嫌いになったのではなく、キャパシティーを超えてしまったというパターンがほとんどです。自分が悪いと考えてしまうのはやめましょう。
無理に連絡しない
相手は連絡を取りたくないという明確な意思表示をしています。そんな時に無理に連絡をとることはかえって逆効果になってしまいがちです。連絡がとれない相手に人づてに連絡を取ろうとしたり、会いにいこうとせず、相手がまた人と関わりたくなるタイミングをじっくりと待ちましょう。
新しい人間関係を
相手との関係が濃かった場合には、リセットされた時のショックは大きいと思います。しかし、逆に考えれば新しく関係を築いていくチャンスでもあります。これをきに、新しいコミニティを開拓することは、あなたの人生を豊かにしてくれます。ネガティブに考えず、気持ちの切り替えが大事です。
人間関係をリセットしないための解決策
本当は人間関係をリセットせず、せっかくの出会いを大切にしたい。そんな時はどのように対処すべきかを説明します。
距離を保つ
相手との距離を保つことで、人間関係のわずらわしさが減り、人間関係をリセットしたいという衝動を防ぐことができます。
メッセージの返信ペースを減らす、本当に仲良くなりたい人以外は、深い話はしないなど、周りとの距離をある程度保つことで、人間関係のわずらわしさも減り、リセットしたいという衝動が収まります。
他の人間関係を探す
一つのコミュニティや人間関係しかないと、その中に依存しがちになり、結果として人間関係が面倒になり、リセットしたいという気持ちが強くなります。
ですから、人間関係を広め複数の人間関係を持つことは、人間関係リセット症候群の予防に最適です。
一晩考える
リセット行為を衝動的に行い、後悔してしまうことはよくあることです。特に人間関係リセット症候群になっている場合、後先考えずにリセットしてしまいがちです。
そんな時はぐっとこらえて一晩考える時間を設けると、衝動的な行為を防ぐことができます。
人間関係をリセットするメリット
人間関係をリセットすることは、そこで人間関係が終わってしまうため、デメリットが多いようにみえます。しかし、必ずしも人間関係のリセットは悪い点ばかりというわけではありません。
人間関係をリセットすることで、自分のやりたいことに集中したり、また、ストレスから逃れることができます。人間関係がめんどくさい時や疲れている時は、無理に我慢するのではなく、リセットしてみるのもいいかもしれませんね。
終わりに
今日は人間関係リセット症候群について紹介しました。症状に悩まされている方は、本記事を参考にしてみてください。本日もお読みいただき、ありがとうございました。