【繊細過ぎる人】HSPとは?特徴や生きづらさへの対処法を紹介します

abouthsp

こんにちは、産業カウンセラーのジョジョです。最近、hspという言葉をよく聞くようになりました。またSNSでもhspであるという人が現れたり、芸能人でhspをカミングアウトする人が現れるなど、hspという言葉が世間に大分浸透してきています。

hsp=繊細過ぎる人としてイメージが定着しているのではないでしょうか。今日はそんなhspの特徴や、繊細過ぎるゆえに生まれる生きづらさへの対処法を解説していきます。

hspとは

hspは病名ではなく個人がもつ気質のことだよ!

hspとは、米国の心理学者であるエレイン・N・アーロン博士が提唱した心理学的概念のことで、Highly Sensitive Personの略語です。その歴史は古く、実は1996年に生まれた言葉です。

hspの特徴は、環境感受性の高さ。環境感受性が高いということは、簡単にいえば音や光など、様々な刺激に対して、通常の人よりも過敏に反応することになります。

特に現代では、仕事や人間関係において、周りとの温度差がうまれ、生きづらいと感じる人が増えていると言われています。アーロン博士によれば、hspの人は人口の20%存在すると言われており、5人に1人がhspに該当すると言われています。

hspの特徴とは

それでは、hspの特徴にはどういったものがあるのでしょうか。アーロン博士はhspのもつ特徴として以下をあげています。

  • まぶしい光や、強い臭い、肌触りの悪い布、近くを通るサイレンの音といったものに容易に圧倒されてしまう。
  • 短時間に多くのことを抱えるとあわててしまう。
  • 暴力的な映画・テレビ番組を見ないようにしている。
  • 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋、もしくは一人になって刺激をやわらげることができる場所に閉じこもりたくなる。
  • 生活する上で、動揺したり圧倒されるような状況を避けることを最優先にしている。
  • デリケートで繊細な、香りや味・音・芸術作品がわかり、それを楽しんでいる。
  • 豊かで複雑な内面世界をもっている。
  • 子供のころ親や先生は、わたしのことを繊細あるいは内気だと思っていた。

また、特にhspの特徴を端的に表す4つの性質を、アーロン博士はDOES(ダズ)と名付けて表現しています。

Depth of processing(情報を深く考えて処理する)

spの人は、とにかく繊細であり、周りの環境に起こるものごとを普通の人より深く受け止める傾向があります。そのため、人より疲れやすかったり、周りが気が付かないことに気が付いたり、深読みしすぎたりといった特徴があります。

Overstimulated(過剰に刺激を受けやすい)

hspの方は、特に音や光、臭いなどに敏感です。普通の人なら気にならないような刺激が、hspの人にとっては耐えられないものになる可能性があります。そのため、職場などでも音が自分だけ気になるといった環境で苦しんでいる人もいます。

Empathy in particular(感情の反応が全体的に強く、共感力が特に高い)

hspの人は共感力が非常に高いです。そのため、自分ではなく周りの人が怒られていることで、まるで自分のことが怒られているように感じたり、暴力的なシーンなどに過敏に反応してしまう、感情が上下しやすく、泣いてしまうといったことで困っている人がいます。

Subtle Stimuli(わずかな刺激にも気づく)

hspの人は人が気が付かないところに気が付く能力が非常に高いです。例えば、人が隠している感情だったり、わずかな色の違いに気が付いたり。時にはこういった能力を活かして、クリエイティブな分野で活躍する人もいますが、日常生活では、気が付きすぎることで苦しむこともあります。

hspかどうかを診断するには

病気ではないので、病院では診断できません!

では、自分がhspかどうかを知るにはどうすればいいのでしょうか。hspは病気ではなくあくまでも気質であるため、病院で診断してもらうことはできません。もし自分がhspかどうかを知りたいという場合には、セルフチェックシートを活用した診断テストを行っていただくことをお勧めします。

また、HSPの中でも、HSS型HSPなど4つのタイプがあると言われています。より深く理解を深めたいという方は、HSPのタイプについてもぜひ勉強してみて下さいね!

hspが抱えやすい生きづらさは?

hspの人が一番悩みやすいのは何だろう?

hspであることは、繊細さゆえに様々な悩みを抱えることになります。

仕事が上手くいかない

hspの方で特に多いのが、仕事の悩みです。現代社会では、仕事において大量の情報を素早く処理したり、また高度な人間関係の中で適切なコミニケーションをとっていく必要があるなど、繊細さを持つ人にとっては、生きづらいと感じる場面が多くあります。自分にあった適職はなんだろうと悩んだり、働くことはできないという風に感じてしまうという悩みを多く聞きます。

恋愛が難しい

恋愛は、相手との深い関係が求められます。繊細さをもつHSPにとって、恋愛はとても難しいものです。自分の言ったことで相手を傷つけてないかとか、また自分の気持ちをどう伝えたらいいかと悩んだり、相手の言動に傷ついたり。なかなか恋愛が上手くいかないというHSPさんは多いようです。

とにかく疲れやすい

hspさんはいつも周りに気を遣っています。そのため、とにかく疲れやすいという人が多いです。仕事でもプライベートでも人との関りに疲れてしまって、帰ったらぐったりなんていう状態に共感できるという方は多いのではないでしょうか。

良く寝る

hspは疲れやすい。そのため睡眠時間が長くなって困っているという話をよく聞きます。本当はもっと起きて活動的に過ごしたいのに、ひたすら寝てしまう、普通の人より睡眠が必要で生きづらいという方の声をよく聞きます。

hspだから感じる生きづらさ、どうすればいいの?

hspは、10年以上前からある言葉ですが、近年大きく注目を集め始めて、多くの人が自分はhspだ、という方が増えています。それだけ、ストレスの多い現代社会では、hspの人にとって生きづらい世の中になっているということでしょう。

hspという気質を変えるということは難しいです。そのため出来るだけ自分で対処をしていくことが大切です。

  • 苦手な環境にはできるだけ近づかない
  • ストレスを感じたら早めに対処する
  • 規則正しい生活を送り、心身の免疫を高める
  • 他人と比べない
  • 他人軸ではなく自分軸で生きる

また、hspの人によくありがちなのが、とにかく周りの目を気にしたり、比較すること。他人に合わせ、他人軸で生きようとすることです。hspの人は総じて自己肯定感が低いために、とにかく他人に合わせようとしてしまいがちです。

そんな自分の特性を理解し、他人に合わせず、自分軸で人生をいきるように意識をもちましょう。

hspでも工夫次第で楽しくいきられる

hspであることを短所としてとらえているという人も多いかもしれません。しかし、他の人にはない繊細さや、共感力を活かして、生きやすく過ごしているというhspさんも沢山いらっしゃいます。自分はhspだから幸せには生きられない、そんな風には考えず、hspだからこそ持つ長所を活かして、生きやすい毎日を過ごしてくださいね。

hspの人が生きていく中で、できるだけ生きづらさを減らしていくコツは、とにかく環境を整えることです。自分が苦手だと思える環境からはできるだけ離れ、そしてストレスが溜まりすぎる前にリフレッシュしましょう。

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