hspでも疲れない働き方ができる!繊細さんに向いている仕事・仕事選びのコツを教えます

繊細過ぎる人、hspにとって特に大きな悩みになるのは、やっぱり仕事のことですよね。人間関係に疲れ、帰ったときにはぐったり。ちょっとしたことで動揺してしまい辛い。そんな自分でも向いている仕事天職って何だろう。

今日はそんなあなたのために、産業カウンセラーである私が繊細さを活かして働ける仕事や仕事選びのコツ、そして楽に働けるコツまで、hspの仕事にまつわる悩みへの答えをお伝えします。

hspについて知ろう

自分に適した仕事や働き方をしるためには、まず自分のことを知るのが一番です。hspとは、Highly Sensitive Personの略語で、アメリカの心理学者のエレイン・N・アーロン氏が1996年に提唱した気質のことです。hspには、以下のような特徴があると言われています。

  • 感受性が高く、物事を深く受け止める
  • 外部からの刺激を受けやすい
  • 共感力が高い
  • 疲れやすい

感受性が高く、物事を深く受け止める

hspの人は、とても感受性が高く、物事を深く丁寧に考える傾向があります。普通の人なら、そうなんだーと聞き流しまうことでも、hspの方にとっては、大事です。いくつもの方向から物事を考えてしまうために、なかなか結論がでなかったり、考えすぎて疲れてしまうことがあります。

外部からの刺激を受けやすい

外部からの刺激を受けやすいのもhspの特徴です。辛いものが苦手だったり、コーヒーなどのカフェインに弱い、光、音に敏感など、刺激に対して過敏に反応してしまうため、生きづらいと感じることがあります。逆に、人よりとても敏感に色の違いなどを区別することができる人もいます。

共感力が高い

hspの特徴として、共感力が高いということもあげられます。感情の振れ幅が大きく、相手の話を自分のことのように受け止めます。これはいい面もあれば悪い面もあります。他人に深く共感できる反面、相手が自分に関係なく不機嫌でも、自分のせいだと考えてしまうことも。

疲れやすい

hspの方は脳が非常に疲れやすいと言われています。高い感受性、共感力は、いつも脳のエネルギーを大量に使っています。普通の人と比べて、常にアクセル全開で走っている状態のために、普通に暮らしている状態でも疲れてしまうのですね。

【タイプ別】hspに向いている仕事・職業15選

hspの特徴を理解したところで、hspに向いている仕事をタイプ別に紹介します。hspは、その特性がマイナスに働く仕事をしていると、とても疲れてしまいます。逆にいえば、特性を活かす仕事を選ぶことができれば、今より楽に、楽しく働くことができるのです。

また、本記事では仕事の特徴や体験談も紹介しています。実際の仕事をよりリアルに感じながら、選択肢を選ぶきっかけになれば幸いです。

身体を動かす仕事

サービス業など、身体を動かす仕事を集めました。とにかくじっとしているのが苦手という方はこちらの仕事の中から向いている仕事を探してみましょう。

接客・サービス業

hspの方は感受性がとても高く、共感力もあります。そのため、人の懐に深く飛び込むことができます。そのため、接客やサービス業はうまく長所を活かせば、相手を喜ばせたり、他の人には気が付かない点まで相手を気遣うことができたりと、活躍できる可能性があります。

ただし、居酒屋やチェーンのレストランなど、とにかく忙しい職場は大量の情報処理が苦手なhspさんには向いていません。そうではなく、少ないお客様に最高のサービスを提供する、というような料亭だったり、高級ブランドのお店などが向いています。

私の転職体験談:サービス接客業を続けて十数年。上司から何度も「辞めるか」と言われて。

清掃員

清掃員は、気配りと丁寧さが必要な仕事です。そして人と関わることがあまりありません。そのため、hspの方にはとても向いている仕事だといえるでしょう。清掃員というと、どうしても汚いというイメージがあるかもしれませんが、オフィス清掃などなら、綺麗な環境で働けます。

また、エアコン掃除などの技能を身に着けることで、大きく稼げる可能性もある仕事です。何かを綺麗にするのは、精神的にも効果があり、精神障碍者の社会復帰のために清掃の仕事が選ばれることもあります。人と関わらずに黙々と仕事をするにはぴったりの仕事だといえるでしょう。

【体験談あり】清掃バイトはキツイ?実は魅力的?現場ごとの仕事内容を解説

トレーナー・インストラクター

ジムのトレーナーやインストラクターは、相手の体の些細な変化に気が付いたり、状態に合わせてトレーニングのアドバイスをしたりと、気配りが必要な仕事です。共感性が高く、相手の変化に気が付きやすいhspにはぴったりな仕事だといえます。

一人一人に向き合い、丁寧なコミュニケーションで信頼関係を築くことができれば、活躍することができるでしょう。また、お客さんを掴めば独立も考えられます。スポーツ好きな方はぜひ挑戦してみてください!

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家事代行

家事代行は、文字通りご家庭の家事の代行をする仕事です。掃除や洗濯、料理などを行います。家事代行は一人で行うものが多く、一人で行動したいhspにはぴったりの仕事です。また、細かいことが気になるhspの性質を活かし、クオリティが高い仕事が期待できます。

家事代行は登録制の仕事であることが多く、自分の空いている時間に自由に働けるのも、魅力的です。家事や掃除が好き、という方はぜひ挑戦してみてください。


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ドライバー

運転が好き、また一人で行動するのが好きというhspにお勧めなのがドライバーです。ドライバーは黙々と運転をするという仕事のため、対人関係のストレスを減らすことができます。またhspの共感性の高さは、お客さんとの関係を築くのにも役立ちます。

ドライバーの仕事は様々な種類がありますが、やはり忙しい職場や臨機応変に動かなくてはいけないドライバーは不向きです。決まったルートを周るなど、毎日の変化が少ない職場を選ぶといいでしょう。

ドライバー体験談

クリエイティブな仕事

優れた芸術家の中には、実はhspという方もいます。豊かな感受性を持つhspには、クリエイティブな仕事はとても向いています。

Webデザイナー

Webデザイナーは、文字通りWebページなどをデザインする職業です。デザインセンスが問われるこの仕事は、繊細な感覚をもつhspにはぴったりの仕事です。普通の人では気が付かない違和感だったり、色使いなど、その高い完成を活かして活躍できるでしょう。

また、Web上での仕事となるため、在宅勤務OKな職場を選べば、人間関係の余計なストレスも減らすことが出来るでしょう。

カメラマン

カメラマンは、hspの持つ繊細さを活かすのにぴったりのお仕事だといえます。写真をとるために、hspの繊細な感性はとても役立ちます。構図を考えたり、他の人にはない感性で、素晴らしい写真をとることができるでしょう。

始めから独り立ちは難しいと思いますので、まずはアシスタントから始めるなどして腕をあげていくといいでしょう。写真が好きで挑戦してみたいという方は、ぜひ選択肢の一つにいれてみてください。

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イラストレーター

イラストレーターは、繊細な色使いや相手の気持ちを汲み取ってイラストを描く必要があるため、共感力が高く繊細なhspにはぴったりの仕事だといえるでしょう。hspであることを活かすことで、他の人には出せない雰囲気をだせたりと、クオリティが高い作品を作ることができます。

また、在宅で個人での仕事が多いため、人間関係に疲れないという点もお勧めのポイントです。

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ハンドメイド作家

ハンドメイド作家は、ハンドメイド作品を販売する作家さんのことです。今は誰でも気軽に個人で活動できる時代、ハンドメイド作品を販売し、それだけで生活している兵もいます。繊細で感覚豊かなhspさんは、こういった創作活動にとても向いています。

ハンドメイドは本業とするのではなく、副業としても最適です。物作りが好き、細かい作業が好きという方は、ぜひハンドメイド作品に挑戦してみてください。

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ライター

ライターは、文字を書く仕事です。といっても、ライティングには色々種類があります。セールスライティングや、SEOライティングからコラムまで、幅広いジャンルがあります。どのジャンルにおいても、言葉一つ一つを丁寧に扱うhspさんは、才能を発揮できるでしょう。

また、ライターは在宅勤務できる環境が整いやすいのも魅力です。言葉や文章を扱うことが好きという方は、ぜひライターに挑戦してみてください。

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パソコンを使った仕事

パソコンを使った仕事は、対人関係が苦手なhspには向いているといえます。スキルが必要な仕事もありますが、逆にいえば、一度スキルを身に着けてしまえば、仕事はとてもやりやすくなります。

エンジニア・プログラマー

エンジニア・プログラマーは丁寧な仕事ができるhspに向いている仕事だといえます。hspがもつ繊細さは、普通の人では見逃してしまうエラーを見つけたり、わかりやすいコードを書くにはぴったりです。

プログラミングにはある程度適性がいりますが、高時給の仕事も多いですし、適性があれば選択肢にいれたい仕事の一つです。理系で数字が好きという方、もくもくと仕事がするのが好きという方は、ぜひ挑戦してみてください。

動画編集

動画編集は、ある程度スキルが必要ですが、美しく見やすい動画をつくるために、hspの繊細さはとても役立つでしょう。テロップをいれるタイミングなど、その感受性の高さを活かして活躍できます。動画編集は、動画プラットフォームの広がりもあり沢山仕事があります。

一度スキルを身に着けてしまえば、人と関わることなく、いつでもどこでも好きな時に仕事ができるので、まさしくhspにぴったりの仕事と言えます。

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資料作成

資料作成は、パワーポイントやプレゼン資料などを作成する仕事です。見やすく、わかりやすい資料を作成するために、hspの感性は非常に役立つといえるでしょう。また、ソフトの操作は一度覚えることができれば、一生使えるスキルとなります。

データを分析したり、整理することが好きという方は、ぜひ資料作成の仕事を探してみてください。

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データ入力

データ入力は、文字データなどの入力でお金をもらうことができる仕事です。もくもくと仕事ができ、人間関係のストレスが少ないため、hspの方にもお勧めの仕事です。ただし、スキルが付く仕事ではないため、一生の仕事にすることは難しいかもしれません。

とりあえずつなぎで自分にもできる仕事を、という場合には選択肢にいれたい仕事のうちの一つです。

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デバッガー

デバッガ―は、ゲームやプログラムのバグを発見する仕事です。注意力や集中力が必要ですが、対人関係が少なくストレスなく取り組むことができます。細かいことによく気が付き、丁寧な仕事ができるhspにとっては、まさに最適な仕事といえるでしょう。

また、在宅でも取り組める求人が多くあるのも魅力です。

お仕事体験談 「ゲーム・デバッグ」

自分の適職がまだわからない、というのであれば、適職診断を活用してみてもいいかもしれません。

hspに向いてない仕事5選

hspに向いている仕事と反対に向いていない仕事もあります。hspの場合は、職種と同じくらい環境も大事ですが、特にこの職種は辞めた方がいいよ、という仕事を上げておきますね!

営業

営業は、ストレスが大きくhspには向いてない仕事だといえます。挑戦するのが好きという方には向いていると思いますが、メンタル的にしんどい仕事となるでしょう。もしどうしても営業をしたいという場合には、ルート営業など、新規開拓がない職場を選ぶことがお勧めです。

飲食店

飲食店は、労働時間も長いことが多く、また忙しく動き回る必要があります。大量の注文をさばいたりといった作業は、hspさんには向いていない仕事です。もしどうしても飲食店で働く必要があるという場合は、大衆料理屋などではなく、少ないゲストを丁寧にもてなすといった形のお店が向いているでしょう。

介護

介護の仕事は、夜勤があったりと生活リズムが不規則になりがちです。また現場はいつも忙しく、人手不足な状況が続いています。仕事自体も体を使ったハードな仕事であり、hspさんにはあまりお勧めできません。もし介護の仕事をしたいという場合は、デイサービスなど日中のみ、または訪問介護などがお勧めです。

出版

出版の仕事は、一見華やかに見えますが、締め切りなどに追われることが多く、精神的にプレッシャーもかかりやすいため、hspさんにはなかなか難しい仕事になるかもしれません。小さな出版社は特に仕事がハードになりがちです。もし出版の仕事を考えるなら、できるだけ大手の会社に行かれることをお勧めします。

教師

教師の仕事は労働時間が長く、また人間関係も固定されがちです。また生徒との関りもhspさんにとっては大きなストレスになります。そのため、あまりhspさんに向いている仕事であるとはいいがたいです。もしどうしても教師になりたいという場合は、郊外などで生徒が少ない学校を選ぶようにしましょう。

hspが楽に働くための働き方のコツとは!?

hspは現代社会の社会様式が自分の気質をあわない部分があります。情報産業が中心となった現代では、大量の情報を早く処理したり、周りと競い合ったりと、苦手なことに取り組まなくてはいけない部分が多くあります。

そんなhspが、現代社会でも少しでもストレスなく働くために、働き方のコツを紹介します。

マイペースで働ける職場を選ぶ

hspにとってゆとりや余裕がある環境は非常に大事です。そのため、常に納期に追われていたり、忙しすぎて周りがぎすぎすしているような会社を選択肢にいれないことは非常に大事だといえます。できるだけ、マイペースで仕事ができる会社を探すようにしましょう。

もしもすでにそういった職場に入ってしまっており、毎日が辛い。という場合は、自分の人生を充実させるためにも、転職を考えてみてもいいかもしれません。

自分を大切にする

hspは常に周りに気を遣い、いつもまわり優先の考えをもってしまうことがあります。そんな時は、まず自分を大切にすることを思い出しましょう。他人は他人、自分は自分という考え、心がけを持つだけでも、大分気持ちが楽になるはずです。

自分を大事にすることで、周りにも気を配る余裕が生まれてきます。自分に余裕がないのに、周りに合わせようとしてもますますうまくいかなくなることばかりです。自分を大切に、という精神を忘れないようにしましょう。

人間関係がいい職場を選ぶ

hspは敏感すぎる気質をもつため、特に人間関係で非常に疲れやすいです。そのため、どんなに仕事内容があっていても、人間関係が悪い会社ではストレスを強く感じてしまうのです。人間関係が良ければ仕事内容がどうであっても、ストレスを少なく働くことができます。

面接前には職場見学などを行い、人間関係はどうなのかを確認するようにしましょう。

自分に合わないと思ったら、転職も考えよう

hspにとって、職場環境はものすごく重要です。もし自分に合わない職場にいると思ったら、遠慮せず転職を考えましょう。自分が悪いんだから、自分が合わせればいいんだからと、我慢してしまう人がいますが、嫌な職場環境で我慢をすることは、相手のためにも自分のためにもなりません。

もし転職を少しでも考えているなら、まず転職エージェントに相談してみるといいでしょう。プロがしっかりと相談にのってくれるため、例えば期間が短い転職でも、しっかりと仕事を探してくれます。

仕事を充実させて、楽しい生活を

仕事は人生の中で非常に大きな時間を占めるものです。そのため、自分に合わない環境にいることは、人生にとって大きなマイナスです。転職だったり、環境を変えることは勇気がいることかもしれませんが、実は自分に正直に生きることの方が物事が良くなることは凄く多いのです。

ぜひ自分の人生を有意義なものにしてくださいね。

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