HSPが原因で仕事が続かない時の対処法を産業カウンセラーが教えます。

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こんにちは、産業カウンセラーのジョジョです。今日はHSPで仕事が続かないという方のために、その対処法をお伝えします。

人一倍繊細なhspにとって、マルチタスクを求められたり、時間に追われることが求められる現代の職場環境は、とても働きづらいものだと思います。中には、なかなか仕事が続かず、転職を繰り返してしまい、そんな自分をダメ人間だと責めてしまったり、仕事を続けていく自信がもてないと感じてしまう方もいるのではないでしょうか。

hspの場合、人間関係だったり、環境などによって、普通の人が受ける以上のストレスを感じ、仕事の継続が難しかったり、我慢してストレスを感じながら仕事を続けている、ということも珍しくありません。

そうならないためにも、仕事を気持ちよく続けていくための解決策を本記事では紹介していきます。

転職回数の平均は?

そもそも、転職回数はどれくらいが多いとみなされるのでしょうか。一般的な転職回数としては、20代1回、30代で2回、40代以降で3回という割合が多いようです。また、業界によってもバラつきがあり、輸送・運送業界やサービス業界は転職が多い傾向がみられました。また、平均勤続年数ですが、2019年の平均勤続年数では、男性13.9年、女性が10.3年、全体で12.4年となっていました。

調査データによると、20代までは「転職回数1回」が60%以上と最も多くなっています。一方、30代では2回が22.8%、40代以降は3回が24%で最も多い割合でした。 

転職回数は平均どれくらいなのか

仕事を続けられなくなる理由

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まずは自分の仕事が続けられなくる理由を知りましょう。私が実際に受けた相談例も含めて、hspの方が仕事をしずらくなる原因をまとめました。

1.人間関係

人間関係は、hspを持たない人にとっても、退職の大きな原因の一つですが、特にhspの場合は、ハラスメントなどがなくても、通常の会話でも気を遣いすぎて疲れてしまう、という方もいます。

他の人では傷つかない言葉なんだろうけど、自分は強く気にしてしまった。なんで自分だけそうなんだろうと嫌になった。(H.Sさん 20代女性)

2.忙しくて余裕がない環境

とにかく業務量が多く、時間に追われるような職場は、hspにとってはプレッシャーを感じやすく、続けることが難しくなりがちです。忙しいと人間関係もぎすぎすしがち。普通の人なら耐えられるストレスでも、hspの方には大きな負担となります。

少し仕事が溜まるだけで焦ってしまう。遅れそうでも上司に言い出せず、周りに頼れず、その職場は結局3か月で辞めてしまった。自分には仕事はできないのかと思った。(T.Tさん 40代男性)

3.騒音、臭いなど環境

あまり周りには理解されないことが多いですが、普通の人なら気にならない音だったり、臭いなど、職場環境に強いストレスを感じるhspの方も多いです。周りは気にしていないだけに、なかなか言い出しづらく、勇気をだして話してみても理解されなかったというケースも少なくありません。

どうしても隣の方の臭いが気になってダメでした。上司に一度相談しましたが、気のせいだと済まされてしまい、相談したことが周りに知られ、いづらくなって退職してしまいました。(K.Hさん 30代女性)

4.発達障害

HSPであるがゆえに仕事が続かない、そう考えていた人が実は発達障害だったというケースは少なくありません。両者は似通っている部分があり、HSPだった人が、仕事で病んで病院にいったら、実は発達障害だったという方に出会ったことがあります。気を付けていてもミスが減らないなどが原因の場合は、発達障害も疑ってみましょう。

何度気を付けてみても、同じミスをどうしてもしてしまう。辛かった。うつ病になって病院に入ったら、発達障害と診断されました。(S.Yさん 20代男性)

仕事を続けるための対処法

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では、そんな繊細なhspの人達がどのようにすれば仕事を続けていけるのか、対処法をまとめてみました。

転職前は可能な限り職場見学を

まず、仕事に就く以前の段階なのですが、転職活動をする時点で、可能な限り職場見学をすることをお勧めします。社内の環境だったり、仕事の忙しさ、会社の雰囲気など、周りの変化に弱いhspにとって、職場見学はミスマッチを防ぐ有効な手段となります。

辞める前に周りに相談

相談にのっていてよく見られたのが、「こんなこと言っても無駄だろうな」「自分だけだろうな」という判断で、周りに相談せずに辞めてしまうパターンが多いことです。

もちろん言っても動いてもらえないこともあると思いますが、もう辞めよう、というくらい追い詰められてしまっているのなら、辞める前にダメもとで相談してみることをお勧めします。

ストレス解消法を持つ

仕事はどんな環境でも、大なり小なりストレスが溜まっていきます。そこで大事なのがストレス解消を限界を迎える前にすることです。ちょっと疲れたな、ぐらいの時に、こまめにストレス解消をすることで、もう辞める!という限界に達することを防ぐことができますよ。

人と関わらない仕事を選ぶ

HSPの人が仕事が続かない、という時に最もストレスを感じているのは、対人関係です。周りを気にしてしまったり、何気ない言葉で傷ついたり、とにかく感受性が豊かで繊細なHSPにとっては、人との関りはストレスになりやすいです。そのため、人と関わらない仕事を選ぶというのは、仕事を続ける一つの選択肢になります。

フリーランスもあり

色々気を付けてみても、何度転職をしても、どうしても仕事が続かない。そんな人はフリーランスという選択肢を考えてみてもいいかもしれません。

まとめ

色々と書きましたが、最後に対処法をまとめておきます。

  • 転職、就職前には必ず職場見学
  • 辞める!と思ったら辞めるつもりでダメもとで相談
  • こまめにストレス解消

hspの場合も、仕事を長く続けるためのコツはそれ以外の人とそう変わるものではありません。ただ、より自己理解を深め、それにあった環境を用意するように意識することがとても大事です。

もし仕事が続かず悩んでいる方がいたら、ぜひ紹介した方法を試してみてくださいね!

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