この記事を読んでいるあなたは、もしかして繊細過ぎる自分はhspかも。そんな風に考えているかもしれませんね。
hspとは心理学者のアーロン博士が提唱した概念であり、Highly Sensitive Personの略語です。ただし、hspは病気ではなく、気質です。そのため、病院では診断することはできません。アーロン博士によれば、現代では約5人に1人がhspである可能性があるとのこと。自分がhspかどうか知りたい方は、本記事のセルフチェックシートを参考にチェックしてみてくださいね!
hspセルフチェックシート
診断の前に、紙とペンを用意してください。またはスマホのメモ帳でも構いません。診断方法はとても簡単で、以下の質問にどれだけ当てはまるかどうかを回答するだけで結構です。各質問にイエス、またはノーで回答してください。
- 感覚に強い刺激を受けると容易に圧倒されてしまう
- 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
- 他人の気分に左右される
- 痛みにとても敏感である
- 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
- カフェインに敏感に反応する
- 明るい光や、強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
- 豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい
- 騒音に悩まされやすい
- 美術や音楽に深く心動かされる
- 時々神経が擦り切れたように感じ、一人になりたくなる
- とても良心的である
- すぐにびっくりする(仰天する)
- 短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
- 人が何かで不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)
- 一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
- ミスをしたり物を忘れたりしないよういつも気をつけている
- 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
- あまりにもたくさんのことが自分の周りで起こっていると、不快になり神経が高ぶる
- 空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
- 生活に変化があると混乱する
- デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
- 同時に自分の中でたくさんのことが進行すると気分が悪くなる
- 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
- 大きな音や雑然とした状況など強い刺激に悩まされる
- 仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
- 子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた
いかがだったでしょうか。このテストで14個以上イエスがあった人はhspである可能性が極めて高いです。hspの診断テストは、色々なものがありますが、こちらは心理学者のアーロン博士が提唱したテストに基づいています。
hss型hspセルフチェックシート
また、hspには、内向型hsp、外向型hsp、hss型hsp、hss型hseの4つのタイプがあると言われています。hss型hspについても、自分でできるセルフチェックシートが用意されています。hspだけど、自分は刺激追及型かも、そんな方はぜひこちらの診断も試してみてください。
こちらもやり方は同じで、いくつ当てはまるかで診断結果が変わります。紙とペンを用意し、チェックをつけてみてください。
- もし安全なら、未知の新しい体験ができる薬をやってみたい。
- 会話によってはひどく退屈になる時がある。
- 行ったことのある好きな場所にもう一度行くよりも、好きにならないかもしれないけれど知らない場所の方へ行ってみたい。
- スキーやロッククライミング・サーフィンのようなスリルのあるスポーツをやってみたい。
- 長い間家にいるとイライラする。
- 何もせずにじっと待っているのは嫌い。
- 同じ映画を二度見ることはめったにない。
- あまりやったことのないことをするのが楽しい。
- もしなにかめずらしいことを目にしたら、わざわざ寄り道をしてでも確かめに行く。
- 毎日同じ人たちと一緒にいると飽きてしまう。
- 君のやることは予測がつかないと友人たちに言われる。
- 知らない場所を探検するのが好き。
- 日課はもたないようにしている。
- 強い体験を与えてくれるアートに惹きつけられる。
- 思いもつかないようなことをする友だちのほうが好きだ。
- 新しい知らない場所へ行ってみたい。
- もし旅行に行くお金があったら外国へ行きたい。
- 探検家になってみたい。
- 誰かが性的なジョークを飛ばしたり、性的なことを口にして、みんなが気まずそうに笑うような時でも、自分はそれを楽しいと感じる。
いかがでしたから。結果は男性と女性で分かれます。
女性:チェック項目が11以上=おそらく刺激追求型(HSS)。7以下=おそらくHSSではない。8~10=おそらく両者の中間。
男性:チェック項目が13以上=おそらく刺激追求型(HSS)。9以下=おそらくHSSではない。10~12=おそらく両者の中間。
また、その他にも、hspには4つのタイプがあると言われています。気になる方はぜひこちらを確認してみてください。
hspだったらどうすればいいの?
では、もし診断でhspだった場合には、どうすればいいのでしょうか。hspは先述した通り病気ではなく気質です。そのため、精神科などにいっても治すことはできません。そもそも、自分が生きづらさを感じていなければ、特に自分がhspであることを意識する必要はないのです。
ただ、多くの方は生きづらさを感じているからこそ、hspかどうかを気にされているのだと思います。hspという言葉は、10年以上前に提唱された言葉ですが、世間に認知されてきたのは最近のことです。
それだけ、hspの人にとっては生きづらい社会になっているといえるでしょう。もし自分がhspだったら、大切なことはできるだけ自分が生きやすい方法を探しながら生きていくことです。
例えば、自分にあった仕事を探したり、またストレスに自分なりに対処するなどの方法で、生きやすい人生を送っていくことが大切です。